旧耐震基準、もしくは築年数が30年以上の古いマンション
旧耐震基準(1981年5月以前に設計された建物)の場合、仲介では買い手がつきにくい傾向にあるため、買取の方が向いていると言えるでしょう。
また、築30年を超える中古マンションは外装に目立った傷がなくても、目に見えない水道管などが老朽化していたりと売却後に高額な修繕費がかかる可能性があります。 万が一仲介で売却できたとしても、後から大きな欠陥が見つかった場合、瑕疵担保責任により売り主が修繕費を負担しなくてはなりません。こういったリスクを回避するためにも、築古の中古マンションは買取がおすすめです。
内部の状態が悪くリフォームが必要なマンション
室内の状態が悪い物件の場合も買取が向いています。
壁や床など内装の状態が悪いと、内覧時にマイナスイメージがつきやすく、仲介での売却は不利になってしまいます。一方、買取であれば不動産会社がリフォームやリノベーションをすることが多いため、内装の状態が悪くても問題なく買い取ってもらえる傾向にあります。
また、自分でリフォームしてから仲介で売却するよりも、不動産会社に買い取ってもらったほうが、結果的に手元に残るお金が増えるケースもあります。内装の状態が悪い物件を売却するなら、成約につながりやすい買取を選びましょう。
事故やトラブルがあったマンション
たとえば隣の部屋で自殺があった物件などは、なかなか売り手がつかないというのは想像しやすいのではないでしょうか。購入者にとって不利益になる情報だとしても、売り主には「告知義務」があるため、正直に伝えなければなりません。
仮に仲介で個人を相手に売却が成立したとしても、売却後にトラブルにつながることもあります。事件や事故のあった物件の場合も、不動産会社に買い取ってもらう方が安心と言えるでしょう。
短期間(1か月以内)で売りたい場合
不動産自体には何も問題はないものの、とにかく早く手放す必要がある、すぐに手元に現金が必要という場合も買取が適しています。
戸建てに比べてマンションは買い手が見つかりやすいと言われており、上記に当てはまる物件ではなく適正価格で売り出していれば3か月~半年で売却が可能でしょう。
ただし、急な転勤など何かしらの理由で1~2か月以内に売却を完了させる必要があるといった場合は、新居の購入を考えてもそんなに待てないという方もいるかもしれません。このように、「いつまでに売却を完了させたいか」が明確である場合は、買取、もしくは買取保証での売却を選択すると良いでしょう。