不動産業者に直接売却する買取は、「仲介」と比べて以下のようなメリットがあります。
買取 | 仲介 | |
---|---|---|
売却期間 | 数週間 | 一般的に2~3ヶ月以上 |
広告・内覧 | 一度だけ(未内覧も可能) | 必要 |
契約不適合責任(瑕疵担保責任) | 免責(※事前告知は必要) | 基本的には必要 |
短い期間で売却できる
仲介は買い手を探すため、時間が必要となります。
価格や条件によって異なりますが、一般的に家やマンションの売却まで2~3ヶ月程度を要すると言われています。買取はこの期間が大幅に短縮され、通常、数週間程度で完了。売却をスピーディーに進めたい人にとって、大きなメリットと言えます。
広告が不要で、内覧の手間も省ける
仲介は購入希望者による内覧が行われます。買主が決まるまで何度も内覧の準備に時間と手間を取られることもあるでしょう。
その点、買取は不動産業者による内覧が一度行われるだけなので、手間を省くことができます。また、買い手を探すために広告を打つ必要もありません(未内覧も可能です)。
さまざまな理由から、家やマンションを売却することを知られたくない人にとって、都合がいいと言えます。
契約不適合責任(瑕疵担保責任)が問われない
仲介によって物件を売却し、物件に何らかの欠陥が認められた場合、売り主に修復の義務が生じることがあります(瑕疵担保責任)。しかし買取ではこれを問われないため、売却後のトラブルを防ぐことができます。
買取に向いている不動産・マンション
仲介と買取、どちらを選べば良いのか、自分で判断するのは難しいですよね。
まず大前提として、1日でも早く売却して現金化したい人、誰にも知られずに家やマンションを売却したい人、移住予定のない家やマンションを相続した人は買取がおすすめです。
また、以下のような不動産も、買取が向いていると言えます。
- 築年数が30年以上経過している古い物件
- 旧耐震・事故物件など、買い手が見つかりにくい物件
- 一度もリフォームしたことがない、最新の設備でないマンション
- 長年、仲介に出しているが買い手がつかない物件
築年数が古く、一度もリフォームしたことがない家やマンション、自殺や事件が起きた物件は、一般的な売却方法で買い手を見つけるのは困難です。
しかし買取なら、古い戸建ては取り壊して更地売却したり、古いマンションはリフォームをしたり、不動産会社がすべて対応するので、売り主が修繕したり、手を入れる必要はありません。